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 Breed 繁殖 

 サンセウィエリアを増やす方法としては3つの方法があります。

 1つは、成長と共に出てきた仔株を株分けする方法。
 これは最も一般的であり、失敗がない方法で、株分け後の成長も親株と同様であるため、管理も楽です。

 1つは、十分成長した新葉でない葉を切り取り、用土に挿して新芽を出す方法。
 これは葉挿しと言って、切り取った葉を用土に挿し、2週間から1ヵ月後ほど経ってから水遣りを開始します。
 根が出るまで1ヶ月から数ヶ月かかります。
 その後新芽が発生するまで数ヶ月かかりますので、挿した季節によっては翌年まで持ち越すこともしばしばあります。
 水遣りは栄養分のない水を、用土が乾いてからさらに乾いた期間を空けて与える通常の管理で大丈夫です。
 よく、「鉢を乾かさないように」とか書かれていますが、元々根はなく、根が発生しても通常より少ないので、通常管理で全く問題ありません。
 多いと根が出る前に腐ります。

 1つは、成長した株の1部をカットし、カットした株を挿す方法。
 挿した後の水遣りは葉挿しと同じです。
 これは大きくなりすぎた株を止めて、上部分だけで小さく再生する方法で、カット後残った株は成長点がないので成長を止めます。
 しかし、死んだわけではありませんから、残った株からも仔株が出てきます。

 ここで注意ですが、増殖には必ず切るという工程があります。
 切り口は水分や養分で満たされたままとなっていますので、菌の繁殖には最適です。
 そのまま用土に植えますと菌が増殖してサンセウィエリアを腐らせます。
 よって、切り口を太陽に当て、菌を殺し、またサンセウィエリアが切り口を乾燥させ、自己治癒してから植え込むようにします。
 太陽に半日当て、3日間自然乾燥させればまず大丈夫です。
 急ぐ場合は、墨の防菌作用を利用して、切り口に墨汁を塗ることでも太陽に当てたと同じ効果を得られます。
 綿棒に墨汁を付け、切り口にポンポンと当てれば綺麗に塗れます。