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Stuckyi スタッキイ
Sansevieriaを検索すると、多く出てくるのがスタッキー(Stuckyi)なるサンセウィエリアの品種です。
そしてそれらは多くの園芸店で売られているようです。
stuckは英語でstick(棒で支える 添え木する)の過去形ですから、スタックと読めばいいと思いますが、ckyiの文字列は英語にはなく、yiはラテン語に多い表現なので、恐らく英語とラテン語を合わせてstuckyiと名付けたと思われます。
よってここではスタッキイと表わすことにします。
何故スタッキイなるサンセウィエリアが多く出ているかというと、それは今までのサンセウィエリアよりマイナスイオンを3倍も多く発生するらしく、それで一気に売れ出して有名になったようです。
ところが、このスタッキイ(Stuckyi)、大変な問題がありまして、私が見た約200ほどの園芸店のサイトで売られているスタッキイは全てスタッキイではありませんでした。
何が売られているかというと、確認できた中の全てはキリンドリカまたはカナリクラタでした。
数品種だけ写真で確認できにくいのですが、スタッキイでないことは間違いありません。
つまり、違う品種がスタッキイとして売られているということです。
さらに(Stuckyi)で検索していくと出てきました、Stuckyi本物という文字。
それを読んでいくと、やはりきちんと調べた人はスタッキイとキリンドリカ、そしてカナリクラタの区別ができています。
このようにスタッキイの本物について書かれているのは個人のブログかHPのみです。
つまりそのような人は個人輸入などで直接収集家から仕入れた人です。
では園芸店の方の全てがスタッキイとキリンドリカの区別がつかないかというと、そうではありません。
区別がつく園芸店では一切スタッキイは売っていないのです。
ネットでキリンドリカとカナリクラタを売っている園芸店を見てみると、やはりスタッキイは売られていませんでした。
では異スタッキイをスタッキイとして売っている園芸店が悪いのかというとそうではありません。
恐らく、海外から仕入れ時に海外業者がスタッキイとして騙して送り込んだのか、または海外業者が品名を間違えたかです。
ですから、園芸店は輸入したのがスタッキイと思って販売していると思います。
では何故スタッキイが売られていないのでしょうか?
それはスタッキイの生育が非常に遅く、また繁殖もわずかなため、手間隙と時間を考慮しても儲けにならないからです。
また、本物のスタッキイ自体も数えるくらいしか日本に入ってきていないからです。
もしスタッキイが売られるとするなら、50センチくらいの1本の棒状だけで5000円でも赤字でしょう。
以下にキリンドリカ、カナリクラタ、そして本物のスタッキイの写真とコメントを載せますので、参考にしてください。
左からキリンドゥリカ・カナリクラタ・スタッキイ
どれも縦方向に溝はありますが、スタッキイは写真のように幅広の1溝があります
カナリクラタは比較的葉が柔らかくて曲がります
左からキリンドゥリカ・カナリクラタ・スタッキイ
スタッキイはしっかり幅広の溝が下部までありますが
大株になると溝は狭まり 1センチ以上の深溝になります
キリンドゥリカは新葉が扇型に展開します
また カナリクラタ・スタッキイは葉の断面が丸ですが
キリンドゥリカは楕円です
また スタッキイは上から下まで殆ど太さが変わりません
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